お蔭さまでYUKIMU PNA-USB01は発売開始から約1年を迎えます。このブログでは定期的に、設計や製造に関する「こだわりポイント」をご紹介したいと思います。
第1回目の今回は、要であるUSB端子の選定について。
YUKIMU PNAシリーズ第1弾製品「PNA-RCA01」(RCA接続)タイプと同様、 PNA-USB01も「完全非磁性」にとことん拘っています。
一般的なUSB端子はシールド(外殻)がスチール製です。身近にあるUSB端子に磁石を近づけてみてください。100個試しても、例外無く吸着するはずです。
PNA-USB01で採用しているUSB端子(独ウルトエレクトロニクス社製)は、シールドが真鍮材と非常に特殊なもので、保護のためのニッケルメッキが僅かに磁性を示しますが、磁石に吸着して持ち上がるようなことはありません。2000種類もの候補から、可能性のあるパーツを取り寄せ、実際に磁性と音質をテストして選定したものです。
PNA-USB01の製品化に時間を要したのも、この検討のためですが、スチール製と比較すると、聴感上のS/Nが高く、特に静寂さや低域の伸びやかさにアドバンテージを感じます。
少量の完全ハンドメイド生産だからこそ追求できるディテールへのこだわり。今後も本ブログでご紹介して行きたいと思います。