YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORY PNA-RCA01は、お陰様を持ちまして、発売開始以降の1年間で、約200個をお届けることができました。一点ずつハンダ付け作業を行い、音質確認も行っていることもあり、製作にはどうしても時間を要します。品切れでお待たせすることも多いかと存じますが、鋭意生産を継続しておりますので、引き続きよろしくお願いします。
今回は、生産工程の一部についてご紹介したいと思います。既にご利用いただいています方、納品をお待ち頂いている方、また、製品にご興味を持っていただいております方々によって、何かご参考になりましたら幸いです。
開発ストーリー④ 「真鍮削り出しケース」でもご紹介していますが、音質を左右する要素として、特に注意している部分の一つが、写真のケースです。内部に使用している抵抗やコンデンサーを吟味したり、製品全体として非磁性へのこだわりは勿論ですが、最終的にのこケース部分の仕上がりが音質傾向に大きく影響します。意外と思われるかもしれませんが、機器内部に同様の回路を設けるのではなく、本製品を外部に装着する意義とも考えています。
こうしたことから、真鍮ケースは、切削から組み立てまでの工程で、できる限り表面を美しく保つことができるよう、写真のような治具(専用の道具)を用いています。表面に何も触れさせない。製造過程でのこだわりです。
なお、真鍮材には巣と呼ばれる小さな穴が含まれ、稀に表面に茶色いシミのように見えることがあります。また、塗装は職人の手作業によるもので、軽微なムラやホコリが見られることがございます。これらは美観上できる限り少なくできるよう注意していますが、最終的な音質は、全数確認し、納得できるモノのみを出荷しておりますので、安心してお楽しみいただければと願っております。
ここでお気づきかもしれませんが、表面にシールなどを貼り付けますと、音質が変化致します。本製品表面のブランドおよび型番表示が、シールではなく、印刷仕様になっている理由です。ご利用時の参考になりましたら幸いです。