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PNA-RCA01 開発ストーリー⑤ こだわり・デザイン/装丁

本体デザインは、「ノイズ低減」をテーマに、気鋭のデザイナーに依頼しました。

当初は生産性(歩留まり)を考え、真鍮をサンドブラスト加工したうえでニッケルメッキを考えていましたが、デザイナーの提案により、「ノイズ低減」を真鍮無垢の美しさでストレートに引き出す方向になりました。

 

旋盤加工の挽き跡はもちろん、加工中に生じるキズにも気を付けなくてはならず、製造は困難なものでした。しかし、出来上がってみると、見た目の美しさはもちろん、音質面でも最高に満足できる結果が得られました。

 

因みにパッケージは、真鍮色と艶が映えるよう、桐箱に和紙柄の緩衝材をコーディネート。「躍」の焼印や帯封なども合わせ、和のテイストで統一し、Made in Japan、日本の職人気質を表現できていると思います。

 

余談ですが、緩衝材は、折り紙構造で、展開するとたった1枚の長方形の紙です。無駄を省き接着剤も使用していません。桐箱は名刺が入るサイズでリユースも可能です。製品のテーマである「ノイズの低減」と符合するよう、環境負荷ができる限り小さくなるよう工夫した結果です。

 

【写真: 桐箱と紙製の緩衝材による装丁】